読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今朝の秋

深町幸男演出の『今朝の秋』を観たよ

『ながらえば』『冬構え』『今朝の秋』1987年に

放送されたNHKのドラマ三部作の三作目である。

『冬構え』は老い方がテーマだが、

この作品は息子に先立たれる老父を描いているが、

笠智衆にはほとんどセリフはなく、

杉浦直樹が演じる息子、

息子と破局を感じさせれ倍賞美津子演じる嫁、

男をつくって家を出た杉村春子演じる元妻らが喋って、

物語は進行する。

入院している息子は

蓼科で隠居生活していた父親が上京したり、

長年家を出たまま帰らなかった母親が付き添いに来たり、

離婚をほのめかしていた妻が撤回したりすることで、

自分の死期を悟る。

このまま死を待つのは嫌だと言う息子に、

父親は蓼科に逃亡することを薦めて、同行する。

母親は連れ戻そうとするが、主治医は

「もう病院に縛り付けておくよりは好きなことをさせる段階」

と宣言する。

人生最後の数日間を蓼科で、家族団らんで

終末期を楽しく過ごすという方法は大賛成である。

笠智衆は素朴だが下手な役者だと思っていたが、

武骨な男を演じさせると味があって惹き込まれる。

『ながらえば』を録画してないことがとても残念だ。