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機関誌「盛和塾」第144号

機関誌「盛和塾」第144号を読みました。

塾長理念は「きれいな心で描く」。人間が私利私欲を完全に払拭することは難しいと前置きして、「せめて自分のためではなく、集団のためにということに目的を置き換えるべきです。つまり、すり替えることによって、願望の純粋さが高まるのです。」とありました。自分のことだけでなく、家族のことを考えて働こうという方は結構沢山いますが、家族を守るという意識が強く、それ以上広い集団まで意識がいかないケースが多いと思います。伝わっているかどうか分かりませんが、社員には「自分のため、恋人のため、家族のため、仲間のため、世の中のためと少しずつ自分が意識を及ぼす範囲を広げて欲しい」と話しています。そこが広がることで、願望の純粋さも高まるのではないかと思いました。

塾長講話のテーマは「経営者の判断基準」。「皆さんが常に怠らずに自分の教養を磨き、知性を磨き、人格を磨いていけば、ついてきてくれます。純朴な人だからこそ、かえって偽物と本物を見極める力を持っているのです。だから、皆さんが一生懸命に自分を磨き、そして従業員に話しかけていけば、その人達は皆さんに惚れ込んでくれるのです。」とありました。それを「盛和塾で教えたい」ともありました。大したへんがではありませんが、盛和塾に入ってこうした話を何度も聞き、従業員と話をする機会も増えました。かつては会社側が社員に仕事を振って、「それはやりたくない」なんて言われることが頻発していて、そうはできないものの「会社の指示に従わないなら、、、」なんて考えてしまうこともありました。そうしたことが少なくなっているのも、いろいろ勉強させていただいた成果なのかもしれません。

本能での判断と理性での判断の差について言及があり、まだまだ精進が必要だと思わされました。生き馬の目を抜く商売の世界で競争に打ち勝っていくには、本能で反射的に利益に手を出してくる周囲との争いになります。理性で判断しようとすれば、最初に本能による判断を理性で正すため、本能で判断するよりもワンクッション分だけ時間がかかってしまいます。後手に回ってしまうわけですから、そうならないように「理性で考えながら、それを本能のレベルまで速くしなければならないわけです。」とありました。判断の速度については考えたことがありませんでしてが、厳しい競争に見舞われるとそれだけ判断の速度も求められるでしょう。速度を早くするには、きちんと判断基準を確立しなければならないし、そのためには日頃の些細なことからしっかりと理性で判断して行かなければならないということでしょう。

縦糸のみだった塾長のお話が、横糸で紡がれたような内容でした。